西洋タンポポは、ビタミンや鉄を多く含み、薬効が高いことが
知られており、昔から広く利用されてきました。

花にはカロテノイドの一種であるルテインが含まれ、
紫外線や人工の青白い光から目を守る効果が期待できます。

葉には、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンDが豊富に
含まれています。また、カリウムを豊富に含んでいるため、
高い利尿作用が期待できます。

排尿によって失われがちなカリウムを摂ることができる点は、
一般の利尿剤にはない長所といえます。春の若葉は、

水にさらしてアクを抜き、サラダ、スパゲッティ、佃煮、漬物、
油炒めなどにするとおいしく食べられます。

根は、葉と同様に高い利尿作用が期待できます。
また、消化不良や便秘を解消するのにも役立ちます。

薬効が集中している根の部分は、ハーブティーやコーヒーとして
よく飲まれます。

ヨーロッパでは、根を干したたんぽぽのハーブティーが尿路結石や
母乳の分泌促進によいとされています。

●むくみを予防・改善する効果
西洋タンポポは、利尿作用が高いカリウムを豊富に含んでいます。カリウムの働きによって、不要な水分や老廃物を尿として体外に排泄することで、むくみの改善が期待できます。また、カリウムは筋肉のエネルギー代謝や収縮を間接的に補助するため、むくみがちな足の筋肉を働きかけ、ポンプの働きをサポートし、より強力にむくみを改善してくれます。

●食欲増進効果
葉と根に含まれる苦味質は、消化管全体および肝臓を活性化させ、消化液の分泌を増やします。食欲の増進や消化を助けます。

●便秘を解消する効果
西洋タンポポには穏やかな解毒作用があるので、毒素、老廃物、汚染物質を肝臓や腎臓が排除するのを助けます。便秘を起こしやすい食べ物を食べることや冬の運動不足などで起こる廃物の解消に効果が期待できます。

●母乳の分泌を促進する効果
乾燥させた西洋タンポポをハーブティーなどとして煎じて飲むことで期待できる効果のひとつに、母乳の分泌を良くする働きがあります。ノンカフェイン飲料であるため、授乳期の女性も安心して飲むことができます。

●リラックス効果
ハーブティーやコーヒーとして利用される西洋タンポポの根には、穏やかな弛緩作用が期待できます。カフェインも入っていないため、リラックスを望む際の飲用で効果を発揮します。